2022(令和4)年4月1日時点のゴルフ場を保有する企業グループランキング(国内既設ゴルフ場のホール数基準)をみていくと、トップは前回と同様にアコーディア・ネクストゴルフ(ANX)グループだった。コース数は169コース、ホール数は3562H。グループの内訳は㈱アコーディア・ゴルフ(AG)が43コース918H、アコーディア・ゴルフ・アセット合同会社(AGA)が89コース1888H、ネクスト・ゴルフ・マネジメント㈱(NX)が37コース756Hとなっている。
㈱アコーディア・ゴルフが今年1月31日に、ソフトバンクグループ傘下の米ファンド、フォートレス・インベストメントグループがMBKパートナーズグループからアコーディアグループの株式取得完了を発表した。この1年間でゴルフ場売買はなかったが。親会社交代後も積極的なゴルフ場・ゴルフ練習場の取得でグループの規模拡大を進める意向という。
続いて2位グループは、平和・PGMグループで変わらず、この1年間では、大林組系のオールドオーチャードGC(18H・千葉)を買収し145コース3168H。前回のアコーディアグループ4コースを取得したのに比べると、動きとしては大きくない。しかし、グループゴルフ場を着実に拡大している。
3位は西武グループが29コース675Hで前年と同じランク。4位の市川ゴルフ興業グループも31コース585Hと前年と変わらず、ランクもそのままだった。5位の東急グループもコース数、ホール数、ランクともに前年と同じ25コース504Hで変わっていない。
3位の西武グループについては、資産流動化を図るため、ホテル、ゴルフ場、スキー場の一部施設をシンガポール政府投資公社の子会社に約1500億円で売却すると今年2月に発表しており、9月にも資産譲渡を実行する予定となっている。資産売却の対象となったゴルフ場は北海道から宮崎までの計10コースで、これらコースを売却完了した後の保有コース数、ホール数は19コース351Hとなり、今回のランキングにあてはめると9位で6ランクのダウンとなる。
太平洋グループは、日本製鉄(旧・新日鉄)グループから金乃台CC(18H・茨城)を引き継ぎ、昨年5月より運営開始したことから、トータル19コース369Hになった。ランキングは、今回変動のなかったシャトレーゼグループと入れ替わり、6位に浮上した。
7位はシャトレーゼグループの18コース360H(前年と同じ)とユニマットグループ18コース324H(前年比1コース18H増)、10位は明智・房総CCグループで前年と同じ10コース297Hだった。(ゴルフ特信調べ)